(参考)景気基準日付
内閣府経済社会総合研究所では,景気循環の局面判断や
各循環における経済活動の比較などのため,主要経済指標の中心的な転換点である景気基準日付(山・谷)を設定している。
景気基準日付は,一致DIの各採用系列から作られるヒストリカルDIに基づき,景気動向指数研究会での議
論を経た後,経済社会総合研究所長が設定する。このヒストリカルDIは,個々のDI採用系列ごとに山と谷を設定し(これを特殊循環日付という),谷から山
にいたる期間はすべて上昇(プラス),山から谷にいたる期間はすべて下降(マイナス)として,DIを算出したものである。個々の系列の月々の不規則な動き
をならして変化方向を決めているため,それから計算されるヒストリカルDIは比較的滑らかで,景気の基調的な動きを反映したものとなる。一致指数の採用系
列から作成したヒストリカルDIが50%ラインを下から上に切る直前の月が景気の谷,上から下に切る直前の月が景気の山に対応する。
なお,個々の系列の山谷の日付の設定は,米国のNBER(National Bureau of
Economic
Research)で開発されたBry-Boschan法によって行っている。この手法は,簡単に言えば山と谷との間隔が5ヶ月以上必要であるとか,一循
環の長さは15ヶ月以上必要であるといったルールを条件として与え,12ヶ月移動平均等を掛けるなどして,山谷を確定していく手法であり,それを実際に運
用するコンピュータ・プログラムとともに紹介された。
参考:Bry & Boschan (1971) Cyclical Analysis of Time Series: Selected Procedures and Computer Programs, NBER, New York.
| 谷 | 山 | 谷 | 期 間 | (参考)四半期基準日付 | ||||
| 拡張 | 後退 | 全循環 | 山 | 谷 | ||||
| 第1循環 | 昭和26年6月 | 昭和26年10月 | 4ヵ月 | 昭和26年4~6月 | 昭和26年10~12月 | |||
| 第2循環 | 昭和26年10月 | 昭和29年1月 | 昭和29年11月 | 27ヵ月 | 10ヵ月 | 37ヵ月 | 昭和29年1~3月 | 昭和29年10~12月 |
| 第3循環 | 昭和29年11月 | 昭和32年6月 | 昭和33年6月 | 31ヵ月 | 12ヵ月 | 43ヵ月 | 昭和32年4~6月 | 昭和33年4~6月 |
| 第4循環 | 昭和33年6月 | 昭和36年12月 | 昭和37年10月 | 42ヵ月 | 10ヵ月 | 52ヵ月 | 昭和36年10~12月 | 昭和37年10~12月 |
| 第5循環 | 昭和37年10月 | 昭和39年10月 | 昭和40年10月 | 24ヵ月 | 12ヵ月 | 36ヵ月 | 昭和39年10~12月 | 昭和40年10~12月 |
| 第6循環 | 昭和40年10月 | 昭和45年7月 | 昭和46年12月 | 57ヵ月 | 17ヵ月 | 74ヵ月 | 昭和45年7~9月 | 昭和46年10~12月 |
| 第7循環 | 昭和46年12月 | 昭和48年11月 | 昭和50年3月 | 23ヵ月 | 16ヵ月 | 39ヵ月 | 昭和48年10~12月 | 昭和50年1~3月 |
| 第8循環 | 昭和50年3月 | 昭和52年1月 | 昭和52年10月 | 22ヵ月 | 9ヵ月 | 31ヵ月 | 昭和52年1~3月 | 昭和52年10~12月 |
| 第9循環 | 昭和52年10月 | 昭和55年2月 | 昭和58年2月 | 28ヵ月 | 36ヵ月 | 64ヵ月 | 昭和55年1~3月 | 昭和58年1~3月 |
| 第10循環 | 昭和58年2月 | 昭和60年6月 | 昭和61年11月 | 28ヵ月 | 17ヵ月 | 45ヵ月 | 昭和60年4~6月 | 昭和61年10~12月 |
| 第11循環 | 昭和61年11月 | 平成3年2月 | 平成5年10月 | 51ヵ月 | 32ヵ月 | 83ヵ月 | 平成3年1~3月 | 平成5年10~12月 |
| 第12循環 | 平成5年10月 | 平成9年5月 | 平成11年1月 | 43ヵ月 | 20ヵ月 | 63ヵ月 | 平成9年4~6月 | 平成11年1~3月 |
| 第13循環 | 平成11年1月 | 平成12年11月 | 平成14年1月 | 22ヵ月 | 14ヵ月 | 36ヵ月 | 平成12年10~12月 | 平成14年1~3月 |
| 第14循環 | 平成14年1月 | 平成20年2月 | 平成21年3月 | 73ヵ月 | 13ヵ月 | 86ヵ月 | 平成20年1~3月 | 平成21年1~3月 |