ESRI Discussion Paper No.373 かかりつけ医と生活満足度の関係について

2023年2月
桑原 進
内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官
小塩隆士
一橋大学経済研究所教授
出口恭子
内閣府経済社会総合研究所上席主任研究官
村舘靖之
内閣府経済社会総合研究所研究官

要旨

本稿は、2021年11月に一橋大学が実施したインターネット調査に含まれる「かかりつけ医」の有無に関する設問への回答を中心に、「かかりつけ医」の認識と生活満足度との関係を分析した研究試論である。「かかりつけ医がいる」「思い浮かぶ医師はいる」と回答した人の生活満足度が有意に高いことなどが分かった。かかりつけ医の存在が、健康的な生活を通じて、傷病の治療だけではなく、幅広く厚生全般を改善していることを生活満足度が捉えている可能性がある。
 


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全文の構成

  1. 問題意識
    4ページ
  2. 先行研究
    6ページ
  3. コロナ禍の生活影響と行動変容に関する調査
    8ページ
  4. 傾向スコアマッチングによる平均処置効果
    9ページ
  5. むすび
    13ページ
 参考文献
  14ページ
 参考1 回答者の属性と分布
     15ページ
 参考2 回答者の属性別「かかりつけ医」の有無
   17ページ
 参考3 重回帰分析による幸福方程式を用いた分析
     34ページ