研究会報告書等 No.88「2025SNA(仮称)に向けたデジタル経済の計測に関する調査研究-データの資本としての記録方法について-」報告書

令和5年5月


概要

近年、デジタル技術を活用した新たな経済活動が急速に拡大しており、国民経済計算(以下、SNA)における当該活動の捕捉の必要性について、国際的な議論が進行している。現行のSNAの国際基準である2008SNAは、2025年を目途に新しい国際基準(以下「2025SNA(注)」という。)に改定される予定であるが、その主要な検討課題群の一つとして、デジタル経済の捕捉(Digitalization)が掲げられている。

(注)新しい国際基準の名称は決まっていないが、本稿では便宜的に「2025SNA」と呼ぶこととする。

デジタル経済の捕捉に係る課題としては、デジタルSUT(供給・使用表)などによる計測の枠組みの構築、データの資本としての記録、インターネット上の無償デジタル生産物(検索サービス、SNS など)の価値の計測などが挙げられている。

本調査研究では、我が国の国民経済計算の2025SNAへの対応方針を検討するため、国際機関によって構成される改定作業の事務局が作成したガイダンスノート(手引書) に基づき、デジタル経済の捕捉に係る諸課題のうち、データの資本としての記録について検討を行った。

全文ダウンロード

※報告書における誤表記等を修正しました(2024/2/1)

報告書(目次)

「2025SNA(仮称)に向けたデジタル経済の計測に関する調査研究-データの資本としての記録方法について-」報告書

  1. 2ページ
    1.調査研究の目的
  2. 3ページ
    2.推計手法の概要
    1. 3ページ
      2-1.概念整理と推計対象
    2. 3ページ
      2-2.推計手順の検討
    3. 5ページ
      2-3.データ等を産出する職業の選定
  3. 9ページ
    3.webアンケート調査による情報補足
  4. 10ページ
    4.データ・データベース・データ分析の産出額推計
    1. 10ページ
      4-1.推計の全体像
    2. 15ページ
      4-2.データ・データベース・データ分析に関する試算結果
  5. 26ページ
    5.今後の課題
  6. 28ページ
    参考文献