経済研修所

【業務概要】

 内閣府及び他省庁職員を対象に、経済・社会活動の調査分析に必要な知識・技術を習得・向上させるため、経済研修、経済理論研修等を行っています。

【研修計画】

<令和6年度(2024年度)研修計画>

※難易度について
1:入門 2:当該研修内容に関してある程度知識のある方 3:当該研修内容に関して知識のある方
難易度についてはあくまで目安であり、厳密な基準の下で決定したものではなく、受講決定の参考としてください。

1. EBPM研修

(1)EBPM研修(e-ラーニング) 難易度:1~3
内容 開催時期

オンデマンドによりEBPMの考え方や必要性を理解した上でロジックモデルの考え方、データの活用や因果推論に関する。知識・具体的手法を学ぶ。また、統計ソフトを使って回帰分析の理解・実践を行う。

通年

2. 計量経済分析研修

(1)計量経済分析入門(基礎編) 難易度:1
内容 開催時期

計量経済及び様々な業務分析に付随する統計に関する基礎的知識を学ぶ。

  • 統計分析をすることの意味(客観的状況の把握、因果関係の定量的把握、政策効果・予測の定量的把握)
  • 記述統計(ヒストグラム、記述統計量、散布図、記述統計量)
  • 推測統計(確率論基礎、正規部分布、標本平均の確率分布、区間推定・仮説検定)等
7月~8月
(2)計量経済分析入門(応用編)難易度:2
内容 開催時期

計量経済及び様々な業務分析に付随する統計に関し、回帰分析を中心に学ぶ。

  • 回帰モデルの推定、回帰分析の仮定、有意性検定、その他の検定、多重共線性とその対応、ダミー変数と構造変化 等

※受講者には、上記「計量経済分析入門(基礎編)」を既受講もしくは同等の知識があることを求める。

8月~9月
(3)時系列分析実習 難易度:2~3
内容 開催時期

時系列分析を中心とした計量経済分析について、演習を交えてシミュレーションごとに学ぶ。

  • 変量時系列の推定 AR、MA、ARMA過程の理論的特徴:自己相関関数、偏自己相関関数、情報量規準、数値例による推計演習 季節調整法との関係:季節調整時のARMA モデルの選択実習
  • 多変量時系列(VAR)の推定と分析(誘導形VARと構造VAR、推定、予測、分析)
  • 誤差修正モデルの分析 単位根検定、単位根検定、VECM の紹介:理論的背景、Johansen 法による推計手順:実例で演習
  • 主要な構造VAR の推定と分析 再帰的構、Blanchard-Quah 型

※受講者には、上記「計量経済分析コース」を既受講もしくは同等の知識があることを求める。

10~11月
(4)パネル分析実習 難易度:2~3
内容 開催時期

パネル分析上遭遇する各問題の本質、解決手法等について、演習を交えてシミュレーションごとに学ぶ。

  • パネル分析の基本等を含む計量経済分析の基礎、単回帰~重回帰
  • パネルデータの概要、固定効果、変量効果推定
  • 政策分析に使える手法(差分の差分←反復クロスセクションデータによる)
  • 操作変数法 等

※受講者には、上記「計量経済分析コース」を既受講もしくは同等の知識があることを求める。

10月~11月

3. 経済社会関連統計研修

(1)季節調整法研修 難易度:1~3
内容 開催時期

季節調整の考え方・概要、X-12-ARIMAによる季節調整の手法等を学ぶ。PCを操作しての実習を含む。

7月
(2)GDP(国内総生産)を学ぶ 難易度:1
内容 開催時期

利用頻度が高いGDPに関して、主要系列の使い方など基本的な内容を学ぶ。

6月
(3)国民経済計算(SNA)ステップアップ 難易度:2
内容 開催時期

SNAの体系や経済財政分析に必要となる系列の作成方法や使い方を学ぶ。

※受講者には、上記「GDPを学ぶ」を既受講もしくは同等の知識があることを求める。

6月
(4)アンケート調査入門 難易度:1
内容 開催時期

アンケート調査の設計及び調査票の作成等基礎的な知識を学ぶ。

9月
(5)標本調査入門 難易度:2
内容 開催時期

標本抽出の方法等標本調査の基本的な考え方を学ぶ。

11月~12月

4. 経済分析等に役立つExcel技能研修

(1)Excel基礎(関数編) 難易度:1
内容 開催時期

関数基本(3日)、関数応用(3日)から構成。

  • 1)7月~8月
  • 2)10月~12月
(2)Excel(マクロ/VBA)初級 難易度:1~2
内容 開催時期

マクロ/VBA等の代表的オブジェクトをはじめとする基本操作の学習

  • 1)7月
  • 2)10月~11月
(3)Excel(マクロ/VBA)応用 難易度:2~3
内容 開催時期

マクロ/VBAの各オブジェクト操作等、一般的な統計データの加工方法、回帰分析等の学習

※受講者には、上記「Excel(マクロ/VBA)初級」を既受講もしくは同等の知識があることを求める。

  • 1)8月~9月
  • 2)11月~12月

※研修日程、研修形態および内容は、講師の都合等により変更となる可能性があります。