研究会報告書等 No.75ソーシャル・キャピタルの豊かさを生かした地域活性化
滋賀大学・内閣府経済社会総合研究所共同研究
地域活動のメカニズムと活性化に関する研究会報告書
平成28年3月
概要
人口減少下において東京一極集中が続く中、地域活性化は、我が国全体の問題であると認識されており、地方創生の取組をはじめとして、これまで中央・地方の政府において様々な施策が行われてきた。
本研究はソーシャル・キャピタルという「ソフトな地域資源」が地域活性化に果たす役割について分析・検討することを目的として、2013年度から2015年度の3か年に渡って、滋賀大学と内閣府経済社会総合研究所との共同で実施したものである。
研究の結果、ソーシャル・キャピタル(SC)を生かした地域活性化について以下の示唆が得られた。
- 行政等においては、SCの活用を念頭において事業・施策を実施することが重要である。
- 行政等による地域活性化の取組は、近隣への波及効果を考慮し、広域的な視点で検討することが重要である。
- 地域活性化のためにはNPOを活用し、さらにNPOの活動の中から人材を発掘・育成することが重要である。
- SCは個人の属性や地域の経済社会状況の影響を受ける為、行政等は各地域にとって最適な形でSCの活用・育成に取り組むことが重要である。
本報告書はこれらの研究成果をとりとめたものである。
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ソーシャル・キャピタルの豊かさを生かした地域活性化
滋賀大学・内閣府経済社会総合研究所共同研究
地域活動のメカニズムと活性化に関する研究会報告書(PDF形式 7.27 MB)
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1ページ
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4ページ1.はじめに
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5ページ2.ソーシャル・キャピタルの定義と効果に関する既存研究
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5ページ2.1 ソーシャル・キャピタルの定義
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6ページ2.2 既存研究において報告されているソーシャル・キャピタルの効果
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7ページ3.地域のソーシャル・キャピタルと地域活性化
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7ページ3.1 アンケート調査(インターネットモニターを対象)の概要
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8ページ3.2 アンケート調査から見たソーシャル・キャピタルの現状
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8ページ3.2.1 都市、農村別に見たソーシャル・キャピタル
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9ページ3.2.2 人口増減率区分別に見たソーシャル・キャピタル
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10ページ3.3 地域の有する課題に対する人々の認識
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11ページ3.4 ソーシャル・キャピタルと地域活性化の空間分析
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11ページ3.4.1 ソーシャル・キャピタルの地域活性化への影響
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11ページ3.4.2 近隣自治体への波及効果
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12ページ3.5 ソーシャル・キャピタルと地域の経済社会
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15ページ3.6 ソーシャル・キャピタルと生活満足度
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16ページ4.NPO活動等と地域活性化
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17ページ4.1 アンケート調査(NPO法人を対象)の概要
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17ページ4.2 地域の現状に対する問題意識とNPO活動
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20ページ4.3 地域活動のインキュベーター、人材供給源としてのNPO
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22ページ4.4 滋賀県におけるNPO活動等の段階的発展
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22ページ4.4.1 福祉系ソーシャルビジネスの発展過程
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23ページ4.4.2 環境系ソーシャルビジネスの発展過程
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23ページ4.5 NPOにおけるSNS利用とソーシャル・キャピタル
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25ページ4.6 NPOの活動水準に影響を与える要因
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25ページ5.個人のソーシャル・キャピタルに影響を与える要因
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26ページ5.1 NPO活動等への参加とソーシャル・キャピタル
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26ページ5.2 ソーシャル・キャピタルと個人属性等の関係
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28ページ5.3 個人におけるSNS利用とソーシャル・キャピタル
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29ページ6.ソーシャル・キャピタルを生かした地域活性化への示唆
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32ページ参考文献
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33ページ
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50ページ
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58ページ
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79ページ<参考4> 滋賀県におけるソーシャルビジネスの発展過程
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95ページ
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101ページ